今日のテーマ

リック・ラスキンでした。

ベスト盤なんですが、いいです。
テクニックに対する気負いが無く、それでいてさらりと難しいフレーズで表現を重ねていく、そんな感じの音です。


ギターは音量の乏しい楽器の筆頭ですが、それでも奥の深い深い楽器です。
一つの音を出すのに、両手を使わなければなりません。
また、どんなに頑張っても一度に最大6つの音しか出せません。
一度に出すことのできない和音の組み合わせも多くあります。
1弦と6弦でちょうど2オクターブ離れています。3オクターブ以上離れた和音は、開放弦をうまく使わないとすごく難しいです。
そういうところはピアノにはまったくかないません。
そのかわり、一つの音をいろいろなポジションで出すことができます。
ポジションによって音色も違いますし、ハーモニクスが出しやすい楽器です。
ただし、音は自然減衰していくだけなので、音色の豊かさは管楽器の歌い上げにはかないません。


そういうところをよく知っていて、かつどういうフレーズが一番ギターにあっているのかを知り抜いているのが、リック・ラスキンなんだろうと思えてなりません。