アンジェリーナ、君はバレリーナ

http://youtube.com/watch?v=GzGNdkluUjg
若い子がギターをちょこんと抱えて爪弾く映像は好きです。
ひたむきさを感じます。
この歳で TE number をこれだけ弾けてしまうのは、いいなー。
やっぱり、6弦4フレットのハーモニクスはみんな苦戦しているようです。


オリジナルはこちら。以前にも紹介しました。
http://youtube.com/watch?v=AhR04kmcSXU


やっぱりこの人はうまいです。


昨日は実家で6時間ぐらいギターを弾いていました。
フィンガースタイルの、彼の言う boom-chick bass のライン(4−6弦)だけ右手掌でミュートを弱く掛け、そこだけはっきりと強めに弾くというのがどうしてもできません。
弦楽器の世界では「左手は職人、右手は芸術家」と言います。
左手で押弦し、不要な音は消音し、音程を決めます。
歌うのは右手の仕事です。音の強弱をはじめとする表現は右手の役割です。
ただし、ギターの弦の振動は弾いた直後を最大振幅として、自然減衰していきます。
余韻やはっきり聴き取れないような音の繋がりなどの細かい表現は、左手の仕事です。
きっちりと右手と左手が連動し、かつすべての指が独立に自在に動かないとまともな音が出ません。
「右手親指と人差し指だけ強く弾き、中指と薬指は中くらいで弾く」というのが私にとって一番苦手なところのようです*1
本当の表現はそこから先なのですが、そこまでたどり着いたら考えます。


こうやってビデオを見ていると、トミー・エマニュエルの左手薬指小指の動きの自在さと、それにも増してそれらの指の押弦の力の強さがはっきりわかりますね。

*1:別々に弾くのならまだいいのですが、一緒に弾くとどうしても両方の音が強く出てしまいます。