きつねのよめいり

新しいギターが嫁入りしてきました。ふつつかものなのでこれから手を入れていきます。

Simon&Patrick*1 の単板スプルーストップ、マホガニーバックのモデルです。
ボディ形状はドレッドノート。低音がとてもよく鳴ります。
オクターブ上のハーモニクスを鳴らすと、いつまでも減衰せずに鳴っています。
濁りの少ない、とても気持ちの良い鳴りです。ちょっとドンシャリかな。


ですがこのギター、私のところに来たときにはフレットが若干減ってネックが順に反り、サドルがありませんでした。
ネックの反りを様子見で軽く調整して、フレットは気持ち程度すり合わせて、サドルを作りました。
この作業で半日費やしてしまいました。サドル整形がなかなか難物です。
サドルの弦との接点は、点接触がいいのか面接触がいいのか、大変悩むところです。
接触ですと切れの良いフォスファーブロンズの気持ち良い音が出ますし、面ですとやわらかい大き目の音になります。
何枚かサドルを買って、整形に凝ってみるのもいいかもしれませんね。


ペグの回転比が低すぎて、チューニングは神経質にしないとダメなようです。
シャーラーに交換しようと思いましたが、日本人なら後藤ガット*2でしょう!
http://www.provisionguitar.com/gotoh/
暇ができたら注文します。後藤ガットに直接出向いたほうが早いかな。


このギター入手によって、当家のタカミネは手放すことになりました。
今、一番欲しいのはフォルヒです。チェコのギターはどんな音がするのでしょう。
http://www.studio-m.net/furch.htm
ただし、これを購入するとなると定期預金を解約せねばなりません。
↓フォルヒのギターは、こういう過程を経て作られていくそうです(Windows Media Player ファイル)。
http://www.40net.jp/euroguitars/movie/furchfac.wmv
どうでしょう?買いたくなりませんか?

*1:カナダ、ケベックのギターメーカー。比較的良いギターを廉価で提供することで知られています。

*2:群馬県伊勢崎市にあるペグのメーカー。六価クロムの問題でクロムめっきのペグはだんだんやめていくとの情報です。