何で肉眼では色収差が起こらないのか

についてウェブでぱらぱら見てました。
色収差というのは、光の波長による媒質の屈折率の違いによって起こる(レンズの)焦点位置のずれで、色が像の周りに付くのでわかります。
ところが、私の肉眼はしっかり色収差補正が効いていて、色消しなのです。
アポクロマートか?と思うくらい。
収差理論では、二色の色消しは互いにアッベ数の異なるレンズが最低2枚必要ですし、三色なら三枚要ります。
では、肉眼における水晶体と角膜と、硝子体はすごくちょうどいいアッベ数でできていて、きっちり収差を補正しているのかな、といつも考えていたのです。
でも違うみたいです。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/psj/jpsj/06703/067030102.pdf

目のレンズには色収差があると述べた.中心窩の部分は黄色いキサンチン色素を持っており,短波長の光を吸収してしまう.また,中心窩には短波長に感受性の高い錐体視細胞(S cone)が存在しない.このことによって,中心窩では短波長の光に対する感度を落とすことによって色収差によるボケを回避している


検出器の波長による感度差らしいです。
それで、こんなに性能良く色消しできるんですね。すばらしい。