廃棄物品

仕事場で Durst を廃棄しました。
もったいないもったいない。憧れの引き伸ばし機だったのに。
化けて出るぞ〜。
レンズは Rodagon 105 mm がくっついていたので、これは捨てずに回収してきました。
もう15年もレンズ付けっぱなしで放置してあったので、前玉が曇ってますけど。
(参考)Rodenstock 引き伸ばしレンズデータ
http://www.prograf.ru/rodenstock/enlarging_en.html
テッサータイプの Rogonar-S 25mm, 35mm, ガウスタイプの Rodagon 28mm, 35mm は要チェック。
リレーレンズみたいな Apo-Rodagon D 75mm にも惹かれるなあ。


で、105 mm で三社を比較。
一つは Rodagon 105mm F5.6, もう一つは Fujinon-EX 105mm F5.6、最後は EL Nikkor 105 mm F5.6 (旧設計)です。
作例(Rodagon 105mm F5.6 (f = 22). 1/10 sec.)。

細かい比較の写真は省きますが

  1. ダゴンは色の出がよく、階調がやわらかく、解像度は光軸から周辺まで可もなく不可もない。
  2. フジノンは色の出がよく、コントラストは強めで、解像度は光軸から周辺まで可もなく不可もない。
  3. ニッコールは色の出がわずかに黄色っぽく、コントラストはやや低く、解像度は光軸付近で良好だが周囲に行くにつれて甘くなる。

傾向があります。
ボケはいずれも二線なのですが、ロダゴンが一番マイルド。
コントラストはレンズコバによる迷光が原因なのでしょう。これは設計しだいです。
ニッコールカリカリの描写とよく言われますが、確かに光軸付近の解像は最も良いです。
この三本からなら、フジノンかな。


しかし黄鉄鉱ってのは取るのが難しい被写体ですね。
どうやったらこの色を再現できるのでしょう?
色味の強い黄銅鉱の方がずっと撮りやすいです。


引っ越し準備のため、そろそろ接写装置は片付けと梱包に入ります。
高倍率接写は一月ほどお預けです。
次の家では本格的な撮影器具を入れます。


一枚出しておきます。
Pseudomalachite@Duppenweiler, Reimsbach, Saarland, Germany
右のもこもこ集合体の長辺が 2.5mm。交換品です。

Nikon EL Nikkor 40mm F4 (f = 8), 1/8 sec./Nikon D80.


孔雀石と似てるんですが微妙に色合いが違います。
こちらは Cu5(PO4)2(OH)4 の組成を持つ、リン酸塩です。