ポケットをたたくとエルニッコールがひとつ、も一つ叩くと?

新エルニッコールのレンズ構成図をやっと見つけました。
いままでずっと、テッサーとダブルガウスだと思っていたのですが、それは大いなる勘違いで、純粋なダブルガウス型は新 50mm F2.8 だけ、テッサーが 75mm で、残りのレンズは違いました。
80 mm 以降は1群と4群が張り合わせ、すなわち6枚のうち 1-2, 3, 4, 5-6 になっていました。
これは、いわゆるオルソメターですよね。
で、63mm は、刻印側がガウス半分、フランジ側がオルソメター半分の、いわゆるエルニッコール型。
40mm F4N は、張り合わせ構成こそダブルガウスなのですが、1枚目6枚目が凹レンズで、ダブルガウスではありませんでした。
設計からすると、40mm だけ異端児です。
マクロレンズでこのタイプの構成のものを見たことはありません。
同じ焦点距離のアポコンポノンはオルソメターですし、28mm, 35mm はダブルガウスです。


50 mm F2.8 だけに注目すれば、もともとのダブルガウス型からレンズ設計をスタートして、ベンディング計算しながら旧 50mm F2.8 で後ろだけオルソメターにしたエルニッコール型の設計を編み出し、また新設計でスタートのダブルガウス型に戻しちゃったということなのでしょう。
なんでなのでしょう?新しいガラスが手に入ったのかな?
このへんはガラス材料と照らし合わせないとわかりません。
特許データに当たるしかなさそうです。


天気がいいので掃除しながら、防湿庫のなかを片付けました。
もう防湿庫がいっぱいいっぱいになってしまったので、棚をもう一枚増やしました。
ああ、これでやっと安心して新しいレンズが買い足せます(苦笑)。
棚板は一枚千円ぐらいですが、上に乗るレンズは一体いくらかかるのか(ぞわ)。


一通りリストアップをしようと*1したら、エルニッコールがいっぱい。

↑天日に晒して虫干し中(なんのこっちゃ)


イカマウントのものは、古いタイプやオルソメターやアポ(あきやんさんのサイトを見るまでアポエルニッコールが存在するのを知りませんでした)を除いたら、新設計の 105mm F5.6N が抜けてました。
ただし、それらを購入する予定はありません。
これ以上長いのも、珍しいのも買いません。使いこなせません。
購入するとしたら、40mm F4N, 50mm F4, 63mm F3.5, 75mm F4 ですね。これならストックしてもいいです。これらは常用ですし、お気に入りでもあります。
50mm F4 とか、もう四本もあるのにこれ以上買ってどうするのかと。
コンポノンやロダゴンのコンプリートの方がはるかに価値があるのですが、私はエルニッコールでいいです。それらの短いのは欲しいですけど。


マクロレンズや引き伸ばしレンズのいいところは、場所をそれほどとらず、値段も(超望遠に比べ)安いところです。
超望遠のレンズ沼なんて、私の経済力じゃ到底不可能です。はまることすら許されません。


昨日、kocteau さんに、「石じゃなくてレンズがいっぱい溜まるでしょ」と鋭い指摘を受けました。
なんでそれを!?


(追記)
EL 40mm F4 のカタログ構成図です。ちなみに撮影レンズも同じです。
人間オートフォーカスで、BR-15 でじかにカメラマウントに付けて、それをトリミングしてあります。
ちょっと曲がってしまいましたのでわかりづらくなってしまいましたが、ほとんど歪ありません。

この条件で撮影倍率は 0.24 倍です。ワーキングディスタンス 18cm。

*1:実は、何のレンズを所有しているのか最近よくわからなくなってきました orz