2008-01-08 おかえりなさい つれづれ ある静かな夜に、家に帰ってきたら、真っ黒な猫が車のボンネットの上に座っていました。 彼女は 「おかえりなさい。これからどこにいくの?」 って寒そうにいいました。 私は、彼女の f = 1.2 まで開いた真っ暗闇の瞳を見つめながら、 「どこだろう?オレにもわからないや。」 と答えました。 その回答を待っているようでしたから。 彼女は夜の住人。目久尻川の霧が凝縮した夜露のなれの果て。 懐かしいものがあるべきところに戻っていく霧の夜の幻。