こういうの

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081026k0000m040081000c.html

専門家は今回の濃度について「基準値の2〜3倍であれば、しびれや吐き気などで具合が悪くなることはない。しかも、飲料水としてそのまま飲むわけではなく、食品の製造過程で使われたのであれば、体内に取り込まれる量は微量だろう。健康への影響はほとんどないのではないか」と指摘する。しかし、長期間にわたって食べていた場合、子どもなどへの慢性的な影響は無視できないため、食品製造に地下水を用いる際は安全性を厳密に調査する必要があるという。


 シアン化合物の代表例は青酸カリや青酸ソーダ。血液の酸素運搬機能を阻害する猛毒の物質だ。今回、検出された化合物も同様の作用を持つ。中毒症状としては脱力感、めまい、頭痛、嘔吐(おうと)などがあり、高濃度で摂取すると意識不明になり、窒息性のけいれんを経て死亡するという。【江口一】


この「専門家」の言うことはまっとうです。健康への被害はほとんどないと考えてよいです。
最後の「高濃度で摂取すると意識不明になり、窒息性のけいれんを経て死亡するという」の濃度が、今回含まれている量の数十万倍以上の濃度だということを書かないとただの煽りなんですよね。


原因は、地下水に水質基準の2−3倍ぐらいのシアン化物イオンが入っていたことにあります。
これは企業としては原因を究明するべきでしょう。食品加工には不適でしょうから。

別の主婦(52)は「またか、という感じ。調理前ににおいをかいだりして、被害を受けないよう自分たちでできることをやるしかない」と憤った様子だった。


20 ppb のシアン化物イオンがハナリシスで検出できるかな?
たぶん製品中濃度では 1 ppb を切るでしょうね。
シアン化水素ならともかく、塩でしょうから。
空気中の二酸化炭素の作用で、分解しますし。
危険性を比較するなら、ギンナンとか青梅は危なくって近寄れないですよね。
青梅の青酸配糖体由来のシアン化物イオンが梅酒に含まれる量ってどのくらいなんでしょうか。


食品中に嘔吐するぐらい農薬が入っていたら考えものです。
それは、原因を調査する必要があります。
ただ、濃度を考えずに「シアン化物イオンが入っているのは危ない」と一刀両断するのはどうでしょうか?


わたしなら、「文句を絶対言わない」という条件で、10分の1の価格で喜んで20袋買いますがな。


どこもかしこも、責任の矛先を自分に向けさせないように、当たり前のことを言わないし、伝えようともしない状況です。
主婦はまず、ニュースによって間違った認識を植えつけられることのないよう、子供と一緒に科学を学んでくださいな。
毎回踊らされるんじゃ疲れるでしょう。
シアン化物イオン 20 ppb を含んだ水を製品加工に使ったソーセージがどれほど危険かを判断できるようになりましょう。