アセニト

で、アセニトの件ですが、本気でやばくなり始めてきます。
某社はガロン瓶100本以上の受注を抱えているようですが、サプライヤーから入ってこないので納品がほとんど出来ない状況だそうです。
A化成が在庫をほとんど持っていないとのこと。
で、某社は納入実績の大きなお得意さんから順に、前年度の実績を鑑みて、その7割から半分ぐらいを入れております。
一見さんお断りだそうで、注文来ても「ごめんなさいありませんよ」って断っているとの話でした。
量を使わない大学さんはきついですよね。
他の某社は最初はそんなこと言ってなかったんですが、いきなり手のひらを返してきました。
これ以上品不足が深刻になると、カソーケンとかの国の機関に近いところから順に納品していく形にするといわれましたね。


で、こうなると、溶媒回収再精製システムか、アクリロニトリルプラントの副生成物でないアセニト合成プロセスって話になるんですが、両者とも難しいようです。
前者は純度保証できませんからね。
後者は、中国にそういう反応やっているところがあるんだそうですが、純度が悪くてとてもじゃないけど LC-MS なんかには使えないようです。


要するに、自動車産業が復興の兆しが見えてくるまで、この品不足は続くということでしょうか。


代替溶媒探せということなんでしょうが、アセニトの溶解性は独自なので、誘電率だけ揃えても、ねえ。