Macro Summar + Summaron 28/5.6

表題レンズ 12cm, 8cm, 42mm, 35mm のチェック。
カリっと感が Mikrotar, Luminar, Micro Nikkor に比べ劣る傾向があります。
コントラストもそれほど高くもなし。
こんなマクロレンズでもライツの味でした。
悪く言うとねむったいのです。
12cm はこんな感じになります。
これでフランジバック 20cm、等倍付近です。
summar_12cm
この引き出しですと、後ろが若干二線、前はトロリとボケます。
球面収差補正過多ということです。


意外なのが Summaron 2.8cm F5.6。
おまけで付いてきたレンズなんですが、数の少ない玉みたいで、けっこういいお値段で取引されています。
こいつのリバースで撮ると、こんな感じ。F = 8 です。
summaron_28
28mm、7倍の F = 8 って、絞りの回折によって解像度が露骨に落ちはじめるぐらいの絞り値なんですが、回折限界近くまできちんと解像してます。
色は古臭いですけどね。
28mm でここまで絞っちゃえばウルトラマンも妻゛論も正直関係ない*1んですが、解像の劣るレンズはもっとグダグダですからね。
あ、これ意外とリバースマクロに向くレンズだぞ、というのが感想でした。開放で使うといいかも。
summaron_28_b
しかし、Luminar 25mm, Photar 25mm, Ultra Micro Nikkor 28mm, Componon 28mm, Rodagon 28mm, Mikrotar 30mm というラインアップがすでにその辺の焦点距離のレンズには用意してありますので、これらを押しのけて使うほどこのレンズのマクロ域に魅力があるかどうか。ビミョー。
防湿庫のこやしになる可能性が極めて高い、かわいそうな子だったのでした。

*1:小絞りボケがすべての解像とボケを支配する