WKJYK さんがドキドキしていたニュース。


http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4176235.html


売店は、こういうの大変なんだな。会社が吹っ飛んじゃうよ。
で、一般客に小売してもちっとも儲けになりゃしないので、大口取引のありそうなところ以外は門前払いするようにしちゃう、と。
納入業者が一般客に小売りを渋るのはこれが原因です。

 この事件は、神奈川県相模原市の専門学校生の少年(19)が自宅に爆薬の原料となる化学薬品などを所持していたとして、毒劇物取締法違反の疑いで逮捕されたものです。


 警視庁公安部への取材で、少年が今年に入り自宅などで複数回爆破実験を行い、ぼや騒ぎを起こしていたことが分かりました。

毒劇法上では、瓶から劇物を注ぎ出した瞬間に、法律上の劇物ではなくなるのよね。
別の瓶に移し、ちょこっと別の化合物(水で湿らすとか)しておけば法律違反で捕まることはなかったんですね。
法律は科学とは違います。
純粋なトリカブト毒だって、毒劇法でいう毒物ではないんです。


私もいろいろやらかした経験ありなので、なんにもいえません。
専門職に就いた時点で時効です。
塩素酸カリは、テルミットの点火剤で相当量使いました。ガキの頃。
吹っ飛ばして顔の上半分、輻射熱で焼いたことあり。あれはすごかった。
輻射の光線だけで皮が剥けるって尋常な光量じゃないです。
目がしばらく使えなかったもんな。バカすぎ。


しかし、仕事ではもっとうんざりするものを使うんですよ。
この間聞いたのでは、メーカーで BPO 粉末を鉄製スコップでザクザク掬っているときに吹っ飛んだ、って。
バカだね。本当にバカだね。


金属アセチリド、過塩素酸塩、アジド/アゾ化合物が爆発性化合物御三家。
これに次いで有機過酸化物が来ます。
雷酸塩なんて有機じゃ使わないし。
どうしようもないものは、ろ紙上で鳥の羽で結晶を擦るだけで爆発するっていうから、こういうのを一回やってみるといいです。
「原因不明の爆発をしばしば起こすため、100 mg 以上一度に合成するな」って化合物はいっぱいあります。


まあアレだ。鉄砲玉な実験はしかるべき場所でしたほうがいいです。
化学の実験は、リスク評価ができないうちは単独ではしないほうがいいんです。正直。