Long Way to Home

実家で飲んだくれて、二日酔いだけど帰宅。
たぶんどこの道もこんでいるだろうから、フル下道、しかも県道利用で帰ります。


ついでなので、藤岡の富岡建材の採石場跡を見てみます。
ここは昔、堀さんが新鉱物 ammonioleucite を記載したところで、今はどうなってるんだろうか、と。
今は、いすゞの中古車のパーツ保存所になっているみたい。
isudzu
dawsonite なんかと一緒に出てきたのは、変成岩の上に乗った不整合の砂岩の中だったんですが、もうたぶん無理。
建材屋が掘っているときでも、ほとんど見当たらなかったもんな。
ちょっと奥にもう一つ採石場の跡があって、そっちでも dawsonite は出たんですが、こっちも見るまでもないでしょ。
dawsonite


昔の恩師に年始の挨拶に伺ったら、最近購入した別邸に連れて行かれました。
すごいの。
古い庭石屋の社長宅が売りに出たのを買ったみたいだけど、ものすごい金をかけた日本家屋だというのが、もう外から一目でわかっちゃう。
いきなり上がり框からでかいケヤキの一枚板で。
ケヤキは乾燥と経時変化でどんどん形状が変わっていく木だから、構造材にするには20年は枯らさないと使えないんですが、ケヤキの梁がこれでもかというくらいふんだんに使ってありました。
欄間、建具、いたるところにカエデやケヤキが使ってあり、(ちょっと成金くさい材の使い方だけど)湯水のように金かけてるよな、と思いましたね。
rouka
オレなら梁は四方柾目のヒノキ、框は南方のマメ科かカキ科の堅い材にしたいな。そんな金無いけど。
まあ、元気そうでよかったです。
後輩とも遊んできました。


藤岡市金井の産金伝説ってのがあって、なんでも山の斜面に日が当たって反射する稜線のところを掘ると金が出るとかなんだとか・・・っていうのを教えてもらいました。
含蓄のある話だな、ちょっとこれは正確なのを聞き残しておこう、と思いましたね。
埋蔵金かな。


そこから長瀞を通って秩父の街中を通ると、水石/化石屋があったので入ってみます。
目につくのは、黒っぽい鉱石。
一目見てわかる、秩父鉱山の閃亜鉛鉱と毛鉱の塊。15cmぐらい。
上鉱ですよね。半分が毛鉱なんですが、不自然に削れてます。
店のおっちゃんに聞いてみます。
「よくわからないけど、昔から店にあるんだよ。グズグズの毛みたいなのを歯ブラシで頑張って落としたんだけど、取りきれないんだよ」と。


あっ、あほですか。


石がかわいそうなので、石の素性を教えてあげました。
秩父ですと、いろいろな目玉鉱物があるんですが、板ガレ、糸金、毛鉱、車骨は泣く子も黙るトップ4だと思いますね。
糸金はありました。さすがにこれは売り物ではないようです。
gold_chichibu_mine


秩父小野田セメント(通称ちちせめ)ではなく、三菱の工場です。ロータリーキルンはさすがに見えない。
Mt_Buko


あきる野の奥、青梅の奥、八王子の奥を縦断し、ずっとずっと延々県道を6時間かけて運転して帰ってきました。