職人芸と科学

ガラス工場(理化学ガラス系)の職人さんと、酒を飲んだ。
(肝臓が悪いのに飲んでもいいのかという話はおいといて)。
豪放な、とても面白い人だ。
どこから見てもヤクザにしか見えないが。
とても腕の立つ人で、ガラス細工の腕だけで家が何件も建つような技術の持ち主だ。


よく勘違いされるのだが、科学と職人芸は対局の関係にあると
思われがちだが、そうではない。
職人芸がいかに素晴らしいかをもっとも正当に評価できる立場は、科学者が筆頭だろう。
職人芸の上に成り立っている科学技術は多い。
浜松ホトニクスのフォトマルなんかは典型例。


これだけコンピュータが進歩した現在でも、職人でしか到達できない
「神の領域」に近い技術はけっこうある。