MRI

病院で肝臓の再検査を受けた。


超音波エコーでだいたいのことはわかるのだが、
だめ押しで MRI (magnetic resonance imaging) で
来週、最終確認することになった。


俺は、必要ないと思うんだけどね。


自分が NMR のサンプルになるのは初めてだ。


ガドリニウムキレート剤増影らしい。
ガドリニウムを体内に入れるのも初めて。
NMR にひっかかる核種で像を造るのだろうが
調べてみたら、どの核も感度は C13 NMR 並に低い。
P31 のような、多核でデータを取ったら面白いかも。
パルスシーケンスも凝ることができるといいのに。
「じゃあ、炭素13を DEPT でお願いね。」とか。


MRI を取ることになった」と、カミさんに言ったら
「12Hzぐらいでくるくる回って下さい*1」という返事が返ってきた。
夫婦は発想が似るのだなあ、と、しみじみ思いましたね。

これは余談だが、NMR の専門家はいろいろなアクロニムで遊んでいる。
INADEQUATE *2ぐらいならいいのだけど、SECSY *3 とか PENIS *4とかね。

*1:ちなみに12Hzはカミさんの使っていた日本電子の NMR の標準回転数です。私は、今はブルカーを使っているので、20Hz近くまで回しています。

*2:incredible natural-abundance double-quantum-transfer experiments

*3:spin-echo correlated spectroscopy

*4:proton-enhanced nuclear induction spectroscopy