ラリーカールトンとリ−リトナー

最近はあまり対比されなくなったが、フュージョン界のギタリストを語るのに
「ラリーカールトンとリ−リトナーのどちらが好きか」という質問があった。


ラリーはロックやブルースを基調としていて、3コードで何十時間でも
弾けるというタイプで、切れのよいロック調のフレージングを得意とする。
リ−はジャズで育っているので、ウエスモンゴメリー*1が大好きで
オクターブ奏法*2のモコモコ感はすばらしいものがある。


要するに土壌が全く違う二人のギタリストで、考えてみれば比較しようがないのだが
なぜかどちらか一方を選ばなければならないという時期があった。


おれは迷わずラリーカールトンから入ったのだが、二十歳ぐらいの頃に
乗り換えた。音楽的な豊かさなら、迷わず後者でしょう。
ロック少年には前者の方が分かりやすかったのだ。


数年前に、フォープレイ*3のギタリストがリーからラリーに交代し、
その時は大爆笑した。しかし、時代はフュージョンを取り残してしまっていて
そのネタで笑える人間も限られてしまっていたが。
以前のフォープレイの曲をラリーが弾いたら、その違いがハッキリとわかって
もっと面白いのかも知れない。
ギターバトルならさらに楽しめるだろう。
んで、交代後はフォープレイのアルバムはほとんど聞いていない。


パットメセ二ーのむちゃくちゃ練られたソロの完成度の高さに感嘆していたら、そんなことを思い出した。

*1:今は亡きジャズギターの伝説的存在。楽譜が読めなかったらしい

*2:1オクターブ離れた2つの音でメロディラインを弾く奏法。ウエスの得意技

*3:結構有名な4人のメンツがやっている、コラボレーションバンド。