今日読んだマンガ。


庄司陽子「生徒諸君 教師編」1−4
今市子 「百鬼夜行抄」 全巻



マンガの読み過ぎで疲れた。


それと、集英社新書を読んだ。書名は出さない。
生物学の話だ。
内容よりも何よりも、一番痛切に感じたのは
「科学者は日本語の表現が豊かでない」ということ。
科学を仕事でやっている人間は、言葉に飾りがない。
論文書きばかりしていると、特にそうなってくる。
同じ表現を多用するし、語彙が一般的な小説に比べ
著しく少ない。
また、誤用や誤解を招く表現を避けるために、簡潔な
言い回ししかしない。
ひとつひとつのセンテンスも短い。
わかりやすくていいけど、もの足らない場合も。
すべての科学者がそうではないし、科学以外のものを
書かせても違うのだろうが、これは職業科学者の文章に
つきものの特徴の一つかもしれない。


オレももちろんその病気に以前からかかっている。


逆に、語彙の多すぎる人に、実は話の本質がわかっていない人がいる。
きちんと理解できていれば、簡潔な語句で説明できるはず。
科学に文学的な表現はいらないとは言わないが、
潤いのない文章すぎても面白くないんだよね。
もちろん論文には文学的表現は不必要なものだ。
学術論文に詩を載せるようなお偉方もいらっしゃいますけどね。


そこで理想(あくまでも理想、現実はキビしい)
論文は簡潔に、現代的な表現で。
よく使われるものなら「手垢の付いた」言い回しでも。
たとえ「乱れた言葉」や「俗語」と言われようと、簡潔で明快ならよいではないか。
特に英語。
科学随筆ならわかりやすく、深みのある文章を目指す。
よくわかっている人もそうでない人も、楽しめるレベルがよい。
それ以外の文章は、・・・がんばりますです。