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今日は極度の緊張状態が4時間ぐらい続いたので、胃がキリキリと痛む。
いたたたたた。こんなに痛いのは初めてだ。
胃酸が多すぎるのかな。
中村さんの訴訟和解のニュースを読む。
まあ、こんなもんでしょうな。
200億は高すぎる。
研究はともかく、開発は一人ではできないのだから。
この訴訟がきっかけになったのかは知らないが、国内メーカーが
研究者に対する報償制度を設けるところが多くなったのも事実。
富士通などは以前からあり、額が大きいので有名。
今までは特許報奨金の僅かな額を人数で割って、それを分配するぐらいだった。
額としては、大衆居酒屋で一杯飲む程度のお金しかない。
その特許で会社が十億の単位の金を稼いでも。
研究者が自分の知識欲を満たすために、あるいは自分の夢を追いかけるために、
こっそりと(仕事に関係ない)研究をしてしまうのは当然のことだ。
研究者は好奇心を糧にしている人ばかりなのだから。
本業と関係ない研究をするのにあたり、本業比で10−20%ぐらいの時間と費用を使ってもよいと保証している海外の企業もある。
大学の理学部なんかだと、こっそりとテーマに関係ない研究をやって、一花咲かせよう
としている学生さんは多い。
ある教授は「そのぐらいの覇気がなければ使い物にならん」と言ってたなあ*1。
中村さんが一人でこつこつと研究していたのは、そんなに珍しいことではないんです。
でもまあ、この間のニュースで酸化亜鉛を使った青色LED の開発を東北大金研が出していたので、日亜の台頭も長くないかもな。
ああ、勘違いしないでね。中村さんの悪口ではないんです。
このようないろいろな事件を契機として、技術者、科学者、職人さんたちの地位の向上が望めるといいなあ。
今は低すぎるんだな。ひどいもんだ。
日本を科学技術立国としたいなら、そのあたりをなんとかしなきゃ。
中村訴訟事件に対しての、小泉首相の意見(時事通信)。
小泉純一郎首相は11日夜、青色発光ダイオード(LED)発明対価訴訟での和解成立に関し、「発明する方の意欲が出るような対価なり、報酬は必要だ。発明によって企業も恩恵を受けるわけだから」と述べ、発明者側が起こした訴訟に理解を示した。
小泉首相、ごもっともです。
しかし、あなたの政策、あれは何ですか?
たとえば、あなたは日本育英会の免除措置を国の小金を増やすために廃止しちゃったんですよね。
http://www.gyoukaku.go.jp/jimukyoku/tokusyu/kangae/sonohoka1.html
これからは、「足の裏の米粒」を取るにも、600万円借金しなければならないようにしちゃったんですよね。
そんな食えるか食えないかわからないものに、誰がそんな金を払うんです?
発明する側の意欲?発明する側に冷や飯を食わせているのはあなたじゃないですか?
なにが「米百俵*2」の精神ですか?
笑わせないで下さい。
小泉政権の「改革」は、歴史に残るミスリードとして、将来数十年の間、日本の学術と科学技術を冷え込ませる原因になるだろう。まず間違いない。