小綿棒作り器具

上の文章に出てきた、歯科医が使うカギ付きステンレス棒ってのは、以下の写真を参照。
柄の長い綿棒を作る器具だ。


長さ 22 cm の太さ 2 mm のステンレス線を整形してある。
片方は丸い輪に末端処理されている。
もう片方が重要で、針先になっており、針の先がカギ針になっている。
ただ曲げてあるだけではなく、プロペラのようにひねってある。ここが重要。
そして、針先は表面がすごく荒く作られている。


ちょっと器用な人なら、この写真を見ただけで、ヤスリ一本で自作できると思う。


この器具の針先を脱脂綿に刺し、引き抜くとカギに絡まって脱脂綿が付着する。
付いてきた脱脂綿を指先で押さえ、くるりと軸を回すと柄の長い綿棒ができる。
とても簡単。そして脱脂綿が外れない。
これを使って NMR 管の底の丸みに残った汚れを洗うとよい。


鉱物の狭い隙間に挟まった泥などを取り除くにも向く。
おとといの写真の沸石はそうやってきれいにしたものだ。


なお、この器具、買うと6000円の値段を請求される。
医療用だから高いのだろうが、なんてアコギな商売なんだ。