浮いてる浮いてる

この間、水晶のツイン(Japanese-law)が出てきた産地のガマ粘土に混じった水晶を全部洗ってみた。
この産地、最初に出来た水晶の晶線がことごとくはがれ落ちた部分が多く、再成長して浮いて育った両錐の水晶ばかりだった。
よく洗って見てみると、この中に両錐のツインが混じっている。
XやYのタイプがあるんじゃないかと予想したが、はずれ*1
浮いているのはVばかり。
小さいとは言っても両翼3−4cmぐらいのものが多い。


応力で水晶が砕けると、破断面周辺に多数の格子欠陥が出来て、いわゆる「凹入角効果」ってのが小さくなるんだろうな。たぶん。


ぶち折った軍配はただいま修復中。シアノアクリレートで真空含浸してみよう。

*1:以前、砂川先生が奈留島のツインを種に水晶を成長させると、yが多く育つという研究を結晶成長学会で報告したことあり。