炭酸塩に埋まっているもの
昨日の晩は、しばらく前に掘り出した dolomite に埋没した galena, sphalerite を酸処理。
「腐ってやがる、遅すぎたんだ。」
結晶の形はいい感じ。Galena も1cmぐらいなので、まあまあかなあ。
もうちょっと掘り下がって、新鮮な部分を出さないとダメだ。
Galena ってのは、なんでこう腐りやすいんかね。Pyrite の粘り強さを見習え。
炭酸塩に埋まった鉱物(特に硫化物)を溶かし出すのが愉しい。
いろいろな酸を選べるので、化学の知識も活きるし。
何と言っても宝探し的なヨロコビがある。
ただし、酸に弱い二次鉱物はことごとくやられるので、そのつもりで。
Calcite なら、薄い酸で気長に処理すればした方がよい。
じっくり、柔らかい*1酸でやるほど周りにダメージが少ない。
いきなりガツンと濃塩酸に放り込むのはあまりよくない。
慣れてくると、様々な酸のクセがわかる。
炭酸塩はその点ではいさぎよい。溶けた後には液体しか残らない。
沸石を酸で溶かすと、シリカがゲル化して溶解の邪魔をするのでイヤだ。
*1:古典的な HSAB 則です