中国、鳥インフルエンザ抑制のために抗ウィルス剤を大量利用、人間治療用薬剤が無効に


http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/05062101.htm


抗ウィルス剤というのはアマンタジン塩酸塩*1のことだが、めっちゃ簡単な構造にもかかわらず、インフルエンザの薬として広く用いられている。

この記事の内容が本当なら、代替薬を中国が開発してくれることを強く望む。
入手容易な原料から5ステップぐらいで合成できて*2、よく効くやつ。


ちなみに、アダマンタンの名称は、このものがダイアモンドの繰り返し構造だという構造上の関連性からきている。
S. Landa et al., Collect. Czech. Chem. Commun., 5, 1 (1933).

*1:1-アミノアダマンタンの塩酸塩と言った方がわかりやすいか

*2:アマンタジン塩酸塩は、ジ(シクロペンタジエン)の水添、塩化アルミによるアダマンタンへの異性化、橋頭位ハロゲン化、アミノ化、プロトネーションの5段でできる