知人から連絡あり。
知人のおじいさんは、亡くなる前、某大鉱山で鉱夫をしていたのだが、そのおじいさんの遺産ともいえるコレクションをすべてくれるという。
家族みんなが石に興味がなく、場所をとるのですべて廃棄する、ということらしい。
わーい。後で取りにいくね。


今日の写真のようなみみっちい標本ではなく、鉱山がやっていたころの迫力ある石らしいので、とても楽しみ。
すげー標本があったら、写真をお見せいたしますです。


さて、この件については、ある教訓を孕んでいる。
珍しいあるいは美しい鉱物標本をいくら蒐集しても、自分の死後に標本の価値を評価できる人が近くにいないと捨てられてしまうこともある、ということだ。
いくつかのケースを知っている。


「捨てるぐらいなら、回収に行くので、ください」と今回は言ってあったのが良かったようだ。


日本の鉱山の栄光の時代はとうの昔に去り、その時代に鉱山で働いていた人も高齢のために亡くなっていく。
なるべくなら、その栄光の時代の標本を保存しておきたいものだ。