Magnesium carbonate hydroxide の類を調べなおしています。
かなりおもしろいです。
pH,イオン濃度、温度などによってこれほど鉱物相が変化するとは思いませんでした。
岩石が天水によって加水分解し、これが再沈殿して白い鉱物を析出しているところによく出くわしますが、今度からはめんどくさがらずに持って帰ろうと思います。


それにしても同定が難しいです。細かいし、混じりも多いし。
特異的に染色できる試薬があるといいんですけどね。
最近は回折実験とEPMAばかりで、あまりこういうのを調べる人はいません。
触媒の担体で使われるケースがあるので、このあたりから金属塩との反応を調べてみると、特定の鉱物を特異的に染める試薬とかが見つかるかも。
誰か、探してみてください。


低温では、結晶水が高温相より増加することがほとんどです。
アルカリ性、10℃以下では lansfordite、もうちょっと温度が上がると nesquehonite ができます。
前者は室温で容易に脱水しますが、冬場に採りに行って、あたためないように運んで、回折データをじっくり探せば見つかるかもしれません。
氷漬けにして、クーラーボックスで輸送、冷蔵庫保管かな。


・・・そこまでするか。