本屋に行って、読みたかった本を何冊か購入。
マンガも。

よつばと! (4) (電撃コミックス (C102-4))

よつばと! (4) (電撃コミックス (C102-4))

昔、釣り堀の管理のバイトをしばらくしていたのを思い出した。
仕掛けを大量に作り、ニジマスを放ち、お客さんがきたら釣らせて、前処理して塩焼きにするバイトだった。
お客さんが来ないと昼寝ばっかりしていたのだが、今考えておけば釣りの練習でもしておけばよかった*1


博士の異常な発明 (集英社文庫)

博士の異常な発明 (集英社文庫)

正直、面白くなかった。
この人、最近は理科・科学がらみのネタを多く扱っているんだが、何冊か読んでがっくりきた。
これもそう。
おもしろくても理科 (講談社文庫)

おもしろくても理科 (講談社文庫)


で、なんで面白くないんだろうと考えて、やっと理由がわかった。
内容が荒唐無稽なんだからじゃない。
たとえ荒唐無稽でも、いや、荒唐無稽だからこそ、面白いものは面白いのだ。
この本は、話の半分以上の科学の内容は、著者が勉強して調べた「ホンモノ」の科学だ。
で、いたるところに勘違いが混じっている。
著者が意図してやってるのではない。著者の勘違いや知識の欠落に基づくもの。
「ホンモノ」の学術用語のなかに混じって、すごく大きな勘違いが散見される。
これは、正直大変気持ち悪い。
科学をそれなりに身につけている人は、どんなに荒唐無稽な内容、突飛な設定を小説でしても、科学の大原則はそうそう覆さない。これをするときは、必ず断りを入れるか、含みを噛ませる。
物質の持つエネルギーは、外部からエネルギーを与えない限りは低いところから高いところには上がらない(熱力学第一法則)し、物質は消滅しない(質量保存の法則)。
でも、この本はそうではない。だからSFにもなりえない。
わざと曲解しているんではなく、知らないようだ。
このあたりが著者にはわかってないのではないか。


この人の初期の「国語入試問題必勝法」などは、ものすごく面白かった。
何度も読んだ。そのぐらい気に入っていた。
だから、最近の著書を、非常に残念に思う。

*1:それでも何匹かは釣った。養殖のものは馬鹿だからタバコのフィルターでも釣れる