ドライアイス?菓子店倉庫で店員ら3人酸欠症状

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051023i416.htm

 23日午後8時35分ごろ、東京都千代田区丸の内3、「新国際ビル」のチョコレート菓子専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ丸の内店」の地下1階にある倉庫(90平方メートル)内で、ドライアイスを運んでいた同店員ら3人が酸欠状態になり、救急車で近くの病院に運ばれた。


 警視庁丸の内署などによると、3人は30歳代の女性2人と男性で、命に別条はない。


 同署などによると、同店などでは電気設備の点検のため前夜から停電になっていた。倉庫内の冷蔵室や冷凍室が使用できず、約250キロのドライアイスを使って、チョコレートやアイスクリームを冷やしていた。


 23日午後8時に電気が復旧したため、3人はこのドライアイスを運び出す作業中で、ドライアイスが気化して二酸化炭素が発生し、一時的に軽い酸欠状態に陥ったらしい。
(2005年10月24日0時55分 読売新聞)


酸素濃度の安全下限界は18%で、通常時の21%に比べると3%しか違いがない。
よく勘違いされるのだが、呼吸中枢は動脈血の二酸化炭素分圧に対して鋭敏に反応し、血中の酸素濃度とは関係ない。
息を止めると苦しいのは、酸素が足りないんじゃなく、二酸化炭素が多すぎるということ。
ドライアイスによって空気中の二酸化炭素濃度が上昇した場合、酸素濃度がたとえ通常の値であっても、呼吸不全症状が出る。
そのため、窒素による窒息より、二酸化炭素による窒息は気づきやすいものなのだが、今回は 250 kg という大量のドライアイスを用意したため、発生した重い二酸化炭素ガスが地下室内下部より溜まり、そこに入った人が事故を起こしたものだろう。


北大で数年前にあった窒息事故を思い出した。
あのときは低温室の温度管理に液体窒素を撒き、それで酸欠になったものだった。


液体窒素を車で運ぶときなどは充分に注意して欲しい。
液体窒素を容器に充填する際の窒素ガスフローに頭を突っ込むなど、自殺行為。
ホントにひっくり返るぞ*1


それにしても地下室にドライアイス250kgって・・・

*1:オレもフラフラしたことあり