驚きを隠せない

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051123-00000007-spn-spo

 磐田の本拠、ヤマハスタジアムに隣接する「ヤマハ発動機第2事務所」の天井の一部に、アスベスト石綿)が使用されていたことが22日、明らかになった。この建物には磐田を運営するヤマハフットボールクラブ事務所や、試合後選手が取材を受けるミックスゾーンもある。ヤマハ発動機は「人体への影響はない」としているが、急きょ年末までにアスベストを完全撤去する工事を行うことを決めた。


 ヤマハ発動機第2事務所は試合後、選手がバスに乗り込む通路になっているほか、取材を受けるためのミックスゾーンとしても使用されている。もともとボウリング場で、約30年前にヤマハ発動機が買い取って、事務所の一部として使用していた。そのミックスゾーンと通路と壁ひとつ隔てたバイクの部品などを保管している場所の天井部に発がん性物質アスベストが使用されていることが発覚したのだ。


 ヤマハ発動機では一昨年から調査を開始。成分は08年に使用が全面禁止されるクリソタイルで、含有率は46%。0・0005ファイバー(F)と、基準値の0・1Fを大きく下回っているものの選手たちは身近で起きた騒動にドッキリだ。


 磐田の右近弘社長(56)は「人体への影響はないと説明は受けた。しかし、こういうご時世ですから」と説明する。今後は労働基準局の調査を経て、年内に約2週間かけて撤去工事を行う。既に飛散を防ぐために2重のビニールシートで完全密閉する作業が開始されるなど、厳重な対応策が取られている。


 ただ、発がん性物質アスベストの一種が建物に使われていたことは事実。山本監督も「私の部署はまさにあの場所。3、4年いた」と驚きを隠せない。今季は12月3日の神戸戦と、同10日の天皇杯・新潟戦がヤマハスタジアムで開催されることが決まっている。ラグビートップリーグでも12月18日の神戸製鋼戦で使われることになっている。ヤマハ発動機では「試合日は作業しない」と話しているが、精神的な不安によるプレーへの影響が心配される。(スポーツニッポン) - 11月23日6時3分更新


基準の 1/200 で、撤去作業。
というより、その値は有効なのか。
バックグラウンドと変わらん気もするんだが*1
そして、撤去作業をしたほうが、「精神的な不安によるプレーへの影響」が大きいんじゃないかと。


煽りにしか思えん。
煽る背景はいったいなんなのだ。
石綿以外の身の回りのものはすべてが極めて安全とでも刷り込みたいのだろうか。


ギンナンを大量に食う方がはるかに危ないぞと*2

*1:そもそも飛散している浮遊物質だから単位は個数/体積だろう。繊維数/cm3 だとすれば、この値が出ているということは 2 リットルの空気をフィルターに通して、一本だけ石綿が見つかったことになる。環境省調べのバックグラウンドは 0.2-1 繊維/リットルである。

*2:ギンナン中には 4-O-methylpyridoxine という化合物が含まれており、多量の摂取は中毒を起こす危険性がある。幼児の中毒は死亡率がすこぶる高い。