クビナガリュウの頭部発見 鹿児島県で、国内4例目

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 鹿児島県東町教育委員会などは29日、同町の獅子島で、白亜紀の地層から海に生息した大型爬虫(はちゅう)類クビナガリュウの下あご部分の化石が発見されたと発表した。獅子島では2004年に背骨などの化石が見つかり、調査が続けられてきた。下あごの発見は国内4例目で、全身の姿などを知る上で貴重な化石と期待されている。


 見つかったのは、エラスモサウルスと呼ばれる種類のクビナガリュウの左下あご。長さ10・8センチ、高さ2・6センチで歯も一部残っているなど保存状態は極めて良いという。体長は6メートル前後と推測される。
 調査している仲谷英夫・香川大教授は「頭骨の化石は種の特徴が一番よく表れる。周辺地層と合わせれば、食べ物など生態状況も分かるかも知れない」としている。(共同通信