ガラス器具は、学生にただ与えるだけでは使い方を身につけないものなんだなと実感。
よほど各社のカタログや実験書を読み込まないと、どうやって使ったらいいものかわからないらしい。
真空ジャケット付のスピニングバンドカラムも、使い方を知らなければただのゴミになってしまう。
しかも、ガラス器具の値段を知らないので、「内管が茶色くなった」という理由だけでジムロートをぽいぽい捨てちゃったりとか。


贅沢な悩みではあるが、疲れた。


おとといの結晶の写真を構造解析してみた。
視野中央ちょっと下の結晶(割れている結晶の下)を拾い、ループにマウント。
ラウエ群を求めると、2/m。
え?単斜晶系!ホント!?
空間群は C2/c, Z = 4 だから、分子内に二回軸があって対称操作で半分だけのタイプ。
予想していた構造とはちょっと違うが、まあ想定内。
分子内でまったく自由回転が阻害されているので、NMR で予想された対称が出ていないようだ。


R = 3.4 で、まあまあかな。
気持ちよく構造解析できた。