朝から論文書き。
げげ、融点測定してない。
研究室を見てみたら、おお、やなこの名機がある!
こいつで測ってやれ。


というわけで、なぜか、しこしこ融点測定に情熱を燃やす土曜の昼下がり。


→融点測定はめんどくさい。単調な作業だ。
自動融点測定器ができるのもわかる。
よく観察すれば相転移とか異性化とか見えてくるんだけどね。
この間の年会のネタも、実は融点測定の作業中に見つけたものだし。


でも、やっぱりめんどくさい。
ビデオにとって早送り、という装置を作ろうかな。
融点測定の試料前後にクロスニコルを入れると色々な情報がわかるかもしれん。


個人的には、乾式のアルミヒーティングブロックより、油浸の方が好きだ。
油浸の方がきちんとした温度が出せる。
この油に直接熱電対を入れたい。水銀温度計は温度計補正*1を考えなければならないし。
ただし、油はせいぜい250℃ぐらいまでしか測れない。
ちょっと前まで、この油に濃硫酸を使った。
濃硫酸はけっこう高温でも沸騰しないし、熱をよく伝えるし、粘度もそれほど高くないから融点測定向きだったのだが、やはり熱濃硫酸は危ないぞということで、シリコーンオイルを使うようになった。
シリコーンオイルはとろんとろんなので、やはり濃硫酸が懐かしいなあと思うのは、オレがジジイになった証拠かもしれないね。

*1:今は大学では温度計補正というものを教えていない。物理量の計測というものの意味をきちんと教えるカリキュラムであって欲しいと願うのだが。ガラス製棒状温度計のきちんとした使用法については、http://www.nikkeithermo.co.jp/product4.htm を参照のこと。きちんと記述されている。