オヤジから、某さんが白内障で手術を受け、目がかなり不自由になったことを知らされました。
もう山に行くのは難しいとのこと。
別の某さんは癌で亡くなりました。


よく彼らとは登山道の道普請をしました。
標高2000m近くまで道具を上げ、雨雪で流れた登山道の階段を直しました。
その道の真下は地元衆でもなかなか踏み込めない深い谷でした。
その沢の最上流部は、その後スキー場になってしまいました。
うっそうと茂った広葉樹林だった沢の木を皆伐し、一抱え以上あるブナの木をぶつ切りにして土砂と一緒に谷に埋め、ブルドーザーで岩盤まで削って平らに均し、そのスキー場はできました。
が、結局経営はうまくいかず、何社かたらいまわしにされましたが、今は細々とやっています。
ちょっと雨が降るとその沢はいまだにすぐ濁ってしまいます。
以前は尺上のイワナが釣れたそうです。
結局地元は何もいい思いをしませんでした。
雇用も経済効果もあまりありませんでしたし。
何回かゲレンデスキーに誘われましたが、すべてお断りしました。


あの、踏み込んだら出てこれないんじゃないかと思うような深い深い原生林は、今では思い出です。


ちょっと前に結婚した友人の店に蕎麦を食べに行きました。
子供が生まれたそうです。よかったですね。
こうやってちょっとずつ世代が交代していきます。
年寄りはいつの間にか亡くなり、新しい命が増えます。
人は必ず死にます。例外はありません。
どんな人にも順番に回ってきます。早い遅いはあるでしょうが。