苦情

深夜、寝ていたら不動産屋が訪ねてきました。
「なにか、音の出る機械を使っていませんか?」とのこと。
下の階から苦情が来ているそうです。
思い当たるものはありません。
動いている電気製品は、冷蔵庫とパソコンと除湿機ぐらいです。
除湿機は熱交換機にコンプレッサーが入っているので*1、わずかに音が出ますが、静かなものです。
これを止めたら、音が止まったそうです。
これの音が気になるようなら、冷蔵庫やエアコンの運転音もダメなんだろうなぁ。
それとも、構造材のどこかと共振しているのでしょうか。


じゃあ、下の部屋は静かかというと、ぜんぜんそんなこと無いんですね。
朝の6時に子供が大声を張り上げて、部屋の中を飛び回っているので起こされてしまいます。
不動産屋が言うには「下の階の人は夜の8時には寝てしまうらしいので、それ以降は電化製品を使わないで欲しい」とのこと。
8時ですよ。そんな時間には私は帰ってきてもいませんよ(それはヘンな仕事をしているせいでもあるのですが)。
なんか不条理だなぁ。


人によって「常識」と呼ばれる感覚が少しずつずれていて、しかもみんな自分が正しいと信じて疑わないんですよね。
もちろん自分も含めてなんですが。
まったく人に迷惑をかけずに生きていけるかというと、それは無理な話なので、うまく折り合いをつければいいのですが、細かい人が混じっているとそうも行かなくなるようです。
その人がものすごく静かなら、あわせますけど。
そうでなかったら、聞く耳を持ちませんよ。「引っ越し」おばちゃんじゃあるまいし。
以前のアパートでは、時たま「世界で一番やさしい音楽*2」が聞こえてきましたが、自分も出している可能性が高いので、苦情を言うことはありませんでした。
そういうときに苦情を言われたら、ムッとするでしょうし。


不動産屋には、「前向きに検討したいと思います」と政治家みたいなことを言いましたが、除湿機の使用を控えるとは宣言しませんでした。
こういうのって、きりがないですからね。
約款に抵触するようなことはもちろんしてませんよ。


不動産屋に逆苦情を出して、引越しするべきなのかな、と考えた初秋の深夜でした。

*1:もちろん冷蔵庫にも入ってます。でかいのが。

*2:あえぎ声のこと。出典は小沢真理のマンガから。