フラスコ

化学者が飯を食う道具の一。これをまったく用いることなく食事を済ませる化学者もいるが、これはいわば白米をフォークで食うか箸で食うかの違いのようなものであり、フラスコに愛着を持っていないからといってその人の食文化を問うことはできない。透明な無機材料で出来ており、有機化学者はこの材料が地球上のありとあらゆるものと反応しないと信じて疑わない。無機化学者のほとんどは、このものの脆性や耐熱性について大きな不満点がある。使用中、最も重要な瞬間に破損されるように設計されているが、時として30年の使用に耐えるものも稀に存在する。反応と呼ばれる化学者の儀式の際に多く用いられるが、もちろん正しい用法として食品を入れることも出来る。