特に名を秘す友人某の話を聞いていると、ウチん所の学生さんも捨てたもんじゃないなあ、と思えてきました。
これでもっと自分の研究に主体性が出て、誇りを持ってくれれば言うことないです。
入ってきたときに、ある方から「学生と研究についてディスカッションする能力を求めてはいけない」旨の話を頂きましたが、いやいや、なかなか彼らも頑張ります。
慣れてくると、見込みのなさそうな仕事は乗り気がしませんが、彼らはまだ慣れないので体当たりです。そこがいい。


レールに乗ったら、きっとうまく走り出してくれることでしょう。
そんな気がします。


昨日の飲み会が祟ったのか、えびす講が祟ったのか、風邪を引いてしまいました。
ぽわぽわします。
でも今日は打ち合わせが2件あり、仕事仕事。


ガス屋さんが、半導体用特殊ガスの納品の打ち合わせで来ました。
MSDSを持ってきてくれました。
バイス屋さんとは違い、われわれは化学屋なので彼の心配する事故は起こりません。たぶん。
で、このガスを使いたいという研究室のボスに連絡しておきました。
いつでも借りに来てください。
一時間講演も、ついでに引き受けてしまいました。
年度末は地獄のように忙しくなりそうな気配。


昼過ぎには、延々と企業の人の相談を受けてました。
その機能をその値段で出すのは無理です。
大学は受託合成屋ではありません。大学には50リットルの釜はありません。
それだけ大学に希望するのでしたら、共同研究費の額を3−5倍に増やしてください。
ということを遠まわしに伝えてみます。
その額でしたら研究開発のコンサルタントと、試験的にベンチスケールの合成2回ぐらいかな。
どうも、何でも屋お加世だと思われているふしがあるんですよね。


風邪気味なので、そのぐらいでくたくたになってしまいました。
ちょこまかと仕掛けていた結晶化がうまく行っています。
これは回折実験に回せそうです。よかった。
このデータは学生さん用でしょう。
別の学生さんにお願いして仕掛けてもらった反応は、収率は低いながらも再現性が出てきました。
こいつをもう2バッチ仕込んでもらって、それをもとに研究してみましょう。
文献を調べてみたら、このものの誘導体がほとんど例がありませんでした。
なぜでしょう?謎。
誘導体で面白い性質が出るといいのですが。


しばらく、SEM で遊ぶ予定です。
純粋な仕事なんですが。
マシンタイムにゆとりができたら、瀬戸田の砒酸塩で少し調べたいものがあるので、ちょっとこれをいじってみたいです。
布賀のもこもこもみてみたいですし。