いつも四角四面とは限らない
今、回折実験している結晶。
結晶面が丸っこいのです。
たまに、無機物の結晶で丸っこい結晶面のものがありますが、その場合はだいたいが結晶方位がずれていて、回折実験すると非常にひしゃげた反射が出ます。
足尾の鉱夫が持っている黄鉄鉱などは典型です。
この結晶の面は、水戸黄門の印籠のように丸みを帯びているのですが、回折実験すると非常に素性のよい単結晶で、反射もシャープでした。
結晶成長のステップ成長理論が成り立たないのか、それともネパールの段々畑みたいにものすごい面積と傾斜の多数のステップで成長しているのか、どちらかでしょう。
(追記)この結晶、triclinic, P-1(#2) でした。
すでに以前解析したことがありました。
そういえばこのツラには見覚えがあるぞ。