確定申告のついでに本屋さんに寄って、マンガを買ってきました。
「岳」っていうマンガです。

岳 (1) (ビッグコミックス)

岳 (1) (ビッグコミックス)

やっぱり岩の描き方が、ちょっとね。
写真資料をもとに描いた絵と、作者の想像で描いた岩にギャップがあるんですよ。
それと、北アの森林限界より上は、スゲ以外はカヤツリグサ科やイネ科の植物ってほとんど目立たないんですが、この人の書くブッシュはみんなイネ科かカヤツリグサ科の植物の葉で、「どこの山ですか」と思ってしまいます。


実際に遭難救助をやっていたオヤジに見せて感想を聞いてみましょう。
オヤジはいまだに現役で山に登っているので「道具がありえない」って言うでしょうねたぶん。
この10年ぐらいで、すごくクライミングギアの様子が変わりました。
ギアの変化に一番敏感なのはガイドです。次は救助の人でしょう。
あとはザイルの結び方にクレームが付くでしょう。


という細かい話はいずれとして、山で時たま起こる遭難が、かなりのケースで human factor を原因としているということを認知してもらうにはいいと思います。
このマンガに出る何本かのルートや山は私も上がってますが、たまーにヘンな人が山にいるんですよね。
北鎌を上がって、最後の数ピッチのあとに槍の頂上に立ったら、小屋からハイヒールで上がってきた人が槍の頂上にいてマジビビりました。
「あなた、その靴で槍沢上がってきたんですか?」と聞きたくなりますよ。謎です。