大雨の中、採集に出向いてきました。
目的地は予定変更して、古くて新しい沸石産地です。
ここです。わかりますよね(古い地学研究の写真と同じアングルです)。

この場所は、相性が悪いので一回だけしか立ち寄ったことがありません。
個人的には、イラカワの巨大方沸石が大好きで、ここはその次というイメージがあります。
ヤンダは遠すぎていけません。
おのれヤンダめ!
以前は、例の岸壁の下で採集したのですが、正直危なくて地元の人も嫌がりますし、危ない思いをするほどのものはありません。
しかし、着いてみて状況が以前とかなり変わっているのがわかりました。
と言うのは、漁港の上のトンネルの間の平地に、この間の地震で落ちた岩を大量に山積みにしているのです。

こいつぁいいや、と言うことで漁港の人に軽く声を掛け、採集活動を始めます。
方沸石はいっぱいあります。どの石を叩いても出てきます。
その隙間に、あめ色の方解石が入っています。
青緑の魚眼石もありますが、風化していてなかなかいい結晶が取れません。
たまに、ソーダ沸石のスプレーが出てきます。完全な半球のものは見出せませんでしたが。
それに混じって、エリオン沸石がちらほらとありますが、自形の結晶は採れませんでした。
それと、見たことのないマットな光沢の球状の沸石状の半透明鉱物があります。2mmぐらいです。
なんだろう?ぎすもんど?ごんなるど?
半日叩いて、雨が降ってきたので引き上げました。


トンネルの横の崖に、藤がいっぱい花を付けていました。
藤色、きれいでした。
好きな色なんです。


一ヶ所、下見に寄りたかった場所があったのですが、豪雨のために断念しました。
まあ、またあとで。