レインウェアインプレッション

実家に行ったら、ちょうど MAMMUT のレインウェアの新商品が転がっていました。
「縫製がえらく丁寧だなー」と感心して見ていたら、オヤジが「着るんなら持ってっていいぞ」とのこと。
相変わらず気前のいい人ですね。開封すらしていないのに。
というわけで新品のレインウェアをゲットしました。
インプレッションを求められているので、とりあえずここに書いておきます。


モノはこれです。ICI のページです。
http://www.ici-west.com/recommend_html/mammut_rainweare.html


作りはとても丁寧です。全体としての構成は大変出来の良かった PAINE のものに似ていますが、もう少し凝ってます。
吹雪の際にダウンジャケットの上から重ね着して、顎の部分から雪が入らないように顎の二重部分が丁寧に作ってあります。
縫製末端も補強がしっかり入っています。
ここまで細かい作りのレインウェアも少ないです。PAINE といい勝負かも。
もう一つの特徴は、(MAMMUT の製品にはよく採用されますが)擦れに強い生地が腕の下側、頭、肩の部分に使われているので、ザックの肩紐などで擦れてもそこから水が沁み入るということが少なそうです。
PAINE のものは腕の下側に採用されてましたが、肩や頭には入っていませんでした。
ズボンも同様に擦れに強い灰色のゴアテックス生地です。つまり上下で色が違います。
重さは、まあ並かな。わりとコンパクトに収納できます。
収納袋は真っ黒なんですよね。山で不意に大雨が降るときは一刻も早くレインウェアを着たいので、もうちょっとザックの中で目立つ色にして欲しかったですね。ショッキングピンクとか。
胸のファスナーは防水性のものを採用したようです。
さて、気になるお値段ですが、定価で 3.7 諭吉。実売 3.2 諭吉程度でしょう。
作りがしっかりしているのは PAINE も同じで、こちらは現在実売価格が 2.7諭吉程度です。
http://www.rakuten.co.jp/icisp/598764/598773/599871/683242/
この 0.5 諭吉の差をどこに求めるかですよね。ファッション性かな。
あとは、裏地の低抵抗がどのくらい行動性に影響するか、でしょうか。これは使ってみないと。


野外での雨はイヤですよね。行動に制約が出るぐらいならいいのですが、体温を奪い、気力が衰退します。
レインウェアだけはいいのを着たほうがいいですよ。あと冬季の下着も。
私は現在、農作業用のセパレート雨具(ビニロン)、ダンロップ(ゴア)、PAINE(ゴア)、PHENIX(ゴア)の雨具を使っています。
で、使い分けしてます。
ビニロンのものは、泥んこになって水晶を掘ってズリの上にしゃがみこむような重作業用です。その代わり蒸れるので30分以上歩くとウンザリします。
重作業はあるけど、行動半径がちょっとあって、重いのや蒸れるのが嫌なときは PHENIX のを着てます。破いてもかまわないものです。
ダンロップのものは防寒着を兼ねていて、しかも軽作業用です。
PAINE のは気に入っているので、登山に使い、鉱物採集には使っていません。
新しい MAMMUT は、おしゃれ用レインウェアでしょうね。
山で若くて綺麗な女の子と出会う可能性があるときとか*1

↑一番右が MAMMUT のものです。PAINE(右から二番目)を絶対意識してますよこれ。


私が現在欲しいのは、軽くてコンパクトで擦れに強くて、防水がすごくしっかりしていて蒸れが無く、ショッキングピンクで猟師に撃たれる心配がなく、破れに強いレインウェアです。
水晶の破片がごろごろ転がっているようなズリの上で這いつくばっても、ガマに手を突っ込んでも、八幡山の東側のシャクナゲを一時間藪漕ぎしても破れず防水性能に影響が出ないものです。
無い物ねだりでしょうか。そうでしょうね。

*1:でも、そんなときに限って安いヤツを着てたりするんですよね。