オリエント・ロマン館

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 大船渡市盛町の元教員・嶋村克彦さん(72)は、気仙各地にある産金遺跡(鉱山)調査の過程で収集した金挽き臼や鉱石など、約二百点に及ぶ遺跡物を展示した「オリエント・ロマン館」を同市猪川町中井地内に建て、十九日にこけら落としを行った。“夢館”は、金山があった今出山のふもとに完成。嶋村さんはじめ産金遺跡を研究する関係者は「金山の歴史を情報発信する“砦”に」と意気込んでいる。
 産金遺跡研究会(平山憲治代表)の会員でもある嶋村さんは、子どもの頃からの夢だった黄金ロマンを膨らませ、定年退職後に気仙各地の産金遺跡を踏査。鉱山で使用された金挽き臼や鉱石、採掘道臭などをコツコツ収集している。
 今回、完成した「ロマン館」は、これらの遺跡、遺物を一堂に展示するとともに、産金遺跡の調査研究の場、情報発信の拠点にしようと、嶋村さん夫妻が私費を投じて建設した。
 こけら落としには、会員はじめ赤崎の昔を語る会、末崎の昔を語る会、大船渡古文書之会のメンバーなど約三十人が出席。テープカットや山の神様への儀式「やわらぎ祀り」で開所を祝った。
 館主の嶋村さんは、五年がかりで、住田、陸前高田、大船渡にある金山跡など百十五カ所を歩いてまわり、その証しとしてその地に捨てられていた鉱山臼などをリュックサックに入れ、一個ずつ持ち帰ったことなどに触れながら、「東方(オリエント)の地にロマンを求めてつくった“石長屋”です。金山の歴史を情報発信する場所にしたい」とあいさつ。
 長谷寺堂守の田村長平さんは「金山と寺は密接な関係がある。長谷堂中井文化圏の中心地にロマン館が建ったことに意義がある」と祝辞を述べた。
 ロマン館には、鉱山の粉成作業に重要な役割を果たした鉱山臼(上臼、下臼)や磨り臼、試し掘り用の椀かげ臼、鉱石物、産金マップ、矢作町にあった太子鉱山の文献や事務所看板など約二百点を展示した。
 産金遺跡研究会の平山代表は「産金史や金挽き臼の研究がようやく始まったばかり。石臼の収集や写真の整理へ」研究を行うことで、必ずや優れた資料館となるだろう」と話す。
 この日は、記念散策会も実施。中井地区にある実吉金掘りの坑道、元長谷寺創建跡地へ水道山古墳跡、刈山大家、長谷堂観音堂などを見学。ロマン館では「土かね遺跡の発見と気仙型の金挽き臼」と題して平山代表の研究発表も行われた
 ロマン館は、木造平屋建てで広さは約六十平方メートル(十七・五坪)。嶋村さんは「みなさんに来ていただき、研修や憩いの場に使ってもらえれば。これからもいろいろな遺物を増やしたいので、もし金挽き臼などがあれば提供してほしい」と話している。連絡先は嶋村さん(電話26・2390)まで。


大船渡と言えば、金華、青金金山ですね。この日記にも出てきてます。
大野金山、高畑金山は訪れたことがありません。
一度探し当ててみたいものです。
もうひとつ、街中に近く高寿金山というのがあったらしいのですが、旧赤崎村(現在の大船渡市赤崎町)のあたりを探しても特定できませんでした。
市の境の近くには、玉山金山、今出山金山の2つがあり、いずれも楽しめる場所です。
特に玉山は何度行っても飽きませんね。何度行ったことやら。