マンション購入斡旋

仕事場で、3時のお茶を飲んでいたら、電話がかかりました。
マンション購入と賃貸に関する斡旋です。
若い女性です。
昔は保険屋の電話が多かったのですが、最近はこの種のものが多く感じます。
おかしいな。この仕事場に来てからの電話番号って、一回も外に出したことがないのですが*1。前職から聞いたか?
「どっから名簿を手に入れた?」と聞いたら、「スーパーサラリーマン名簿というのがあって、そこに載ってるんです」とのお返事。
なんだそりゃ(笑)。サラリーマン金太郎か?
まだ、その人(ヤノさんって言ってました)は新人社員で22歳、おそらく新人社員研修中です。
よーく聞いていると、ヤノさんの語りの前に、非常に小さな声で別の人がヤノさんとまったく同じ台詞を言っています。
問い詰めてみても「反響ですよ」と言ってましたが、それ以降は聞こえなくなりました。
二人人員を使ったら人件費コストが跳ね上がってしまい、定常的にそれをするのは困難でしょうから、どうやら、先輩が研修社員に電話の勧誘法の常套を教え込んでいるもののようです。
ヤノさんの彼氏の話とか、いっぱい聞かせてもらいました。
しかしね、古いカテゴリーで言うところの文系しゃべりってのは、煽りや決め付けが多くて、長時間聞いているのが辛いんですよ。
「事実として・・・」とか、「将来絶対起こる老後の不安に・・・」とか。
「それはあなたの(もしくは後ろで台詞を考えている先輩の)主観的な意見であって、事実でも真実でも絶対にでもありません」、ときつく釘を刺します。
煽りは結構。ディベートの手法を理工系の研究者に適用しないでください。
理系の研究者を相手にするなら、もっと淡々と、端的にポイントを付かなくちゃ。
「5分あげますから、かいつまんでポイントをアピールしてください」と言ってもできませんでした。


しかし結局30分ぐらいおしゃべりして、「新入社員はこの時期に仕事の疲れとプライベートのもつれで体調を崩す人が多いから、気を付けてね。」というわけのわからんアドバイスで電話を切りました。
ヤノさんは「ヘンな人だなー」と思ったことでしょう。
大学を卒業していく学生を何度も送り出していますが、こうやってみんな仕事を身に付けて、生長していくのだな、と、少しだけ嬉しくなりました。
がんばってねヤノさん。
彼氏とうまくいくといいね。

*1:化学会と応物学会の名簿は名簿屋によく出回るらしいのです。