引き伸ばしレンズによる接写性能比較3

最近購入した Super Macro Takumar 50 mm と Apo-RodagonN 50mm がどの程度の結像をするのか、他のレンズと比較しながらいじってました。
いずれもいいレンズです。
鉱物の結晶を被写体にして、画像中心の解像、画像周辺の解像、収差、コントラストおよびフレアに対する耐性を調べてみました。

いずれも f = 11, 1/25 sec. です。
どんぐりの背比べですが、やはり EL-Nikkor 50mm F4 が最良でした。しびれますぜ。
次は Apo-Rodagon です。コントラストが高く、華やかな感じがします。
Takumar は地味な優等生で、両方の味があります。
やっぱり出来の悪い子は EL-Nikkor 50mm F2.8N です。
こいつの像は、引き伸ばしレンズにあるまじき収差を含んでます。
画像周辺の部分だけ比較で拡大しますと・・・
EL-Nikkor 50mm F4


Apo-RodagonN 50mm F2.8


Super Macro Takumar 50mm F4


EL-Nikkor 50mm F2.8N


でしょ?
この間は光軸付近の光線しか見なかったのですが、画像周辺を見たら、EL Nikkor 50mm F2.8N はちょっと使いたくないレンズに分類されるのは必至。
ちなみに、流通価格の相場は、\1000, \12000, \4000, \3000 ってとこでしょうか。
ヤフオクでは EL-Nikkor 50mm F4 は \500-1000 ぐらいです。
Takumar はヘリコイド付きのレンズで、これはカメラに付けても普通に写真が撮れます。
それ以外のものはベローズに載せて、しかも接写専用です(無限遠が出ません)。


ちなみに、普段野外で愛用している Micro Nikkor 55mm F3.5 はちょっと焦点距離が違うので比較しづらいのですが、ベローズに装着してだいたい倍率を合わせると、こんな像です。