最近の若者+年寄りは・・・

普段は大学生を相手にしている私ですが、高校生を相手にすると、かなり疲れます。
個人差ももちろんあるでしょうが、ひどく刹那的に生きているんですよね。
打ち込めることもなく、将来への期待も展望もなく、ただコンビニと携帯電話で暇をつぶしているだけとしか思えない人も。
常識も価値観もわれわれの世代とはかけ離れているので、私が持つ危機感を彼らと共有できない感じです。
焦りはあるみたいなんですが、彼らがその焦燥感が何に由来していて、どうやって解決できるのかについての認識が浅すぎます。
焦りはもちろん私が高校時代にもありました。
でも、私は好き勝手にやっていて、そのころは一人旅と鉱物採集にどっぷり浸かっていたため、焦りに直面できませんでした。
鉱物採集の人はそこで同好会のドアを叩くのが普通らしいのですが、私の場合はひょんなきっかけから化学の世界に足を踏み入れてしまいました。
無色透明の結晶の EPMA を知人に頼んで、どうやらこれは閃亜鉛鉱らしいぞなんじゃそりゃ、みたいなことばっかり考えて、人生観やらアイデンティティの確立やらにはてんで無関心でした。
練られてないのは私も同じですが、長く楽しめる学問*1を探し出せたという点で私はぎりぎりセーフだったみたいです。
私が高校生だったころは携帯電話もなければ、仲良くしてくれる女性もひどく身持ちが固かったので、男女交際は今の高校生よりはるかに難航しました。
要するに、悶々としていたんです。なかなか許してもらえなかったし。
もうちょっと口説きやすい人を選べばよかったのですが、好みなんでどうしようもないです。
惰性で生きるのは私も同じだったか。


というわけで、姪の将来について憂いを覚える今日この頃でした。


結局、オヤジには15万、貸しちゃいました。
そうせざるを得ない事情があったのです。
借用書は書いてもらいましたが、焦げ付きそう。
こんなのを彫って、刷っていました。
今見てみると、すごく高い襖紙を使っている気がするんですが・・・

*1:楽しめるのと、職業としてビジネスで科学をするのはまったく別の話です。