Q式ガラスコック

東北大ガラス工場が以前開発したガラス器具に、Q式真空ラインというものがあります。
真空コックはコックに塗布したグリスが外部からの圧力により搾り出されてしまい、これがしばしば試料を汚す原因になるため、コック胴の出口を180度ひっくり返し、ガラス管を180度 U字にまげて流れ出たグリスを試料によこさない工夫です。
この形状から、Q式という名前が付いたものらしいのです。
グリスは確かに流れてこないんですが、大変洗いづらく、やはりわずかに圧損があるのですが形状からそれは致し方ないでしょう。
で、いくつか現物をもらったので、学生さんにQ式ガラスコックを紹介していたのですが・・・


学生さん「新しいタイプは使わないんですか?」


私「ん?新しいタイプって?」


学生さん「だって、旧式コックなんですよね」


違う違う。