充実の中・上級デジタル一眼レフ、製品選びのカンドコロ教えます
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071206-00000020-bcn-sci
市販されているメーカー各社の交換レンズは基本的に35ミリフィルムを基準にしている。ところが、「APS-C」の場合は35ミリフィルムよりも撮像素子のサイズが小さいため、APS-Cのデジタル一眼レフに交換レンズを装着すると、実際の焦点距離はレンズ表記の焦点距離よりも約1.5倍に伸びてしまう。フォーサーズシステムでは、撮像素子がさらに小さくなるため、焦点距離がレンズ表記の2倍になる。
実際の焦点距離は、受光素子がどのサイズだろうと変わりません。絶対変わりません。
35mm ライカ版と比較したときの画角を、35mm のレンズの焦点距離で表現したときの話ですよね。
また、35ミリフルサイズは、レンズの周辺まで使って光を集め撮影している。それに対応するためには周辺部までしっかり結像して、にじみや色ズレ、光量落ちがない優秀なレンズが必要だ。一般にそうしたレンズは大きく重いうえ、値段も高い。
光軸から離れた光線かどうかは、受光素子のサイズより絞りのほうがはるかに意味があるのではないでしょうか。35mm フルサイズでも絞ったら光軸付近の部分しか使わなくなります。絞りを開放にしたら、フルサイズだろうとフォーサーズだろうとレンズ周辺まで使って光を集めます。
光軸に対して角度を持って入射した光も、絞ればレンズ周辺はそうそう使いません。超広角なら別ですが。
フルサイズのレンズと、それと同じ画角のフォーサーズのレンズを比較したら、後者のほうが焦点距離が小さくなるため、同じ F 値ならレンズがより小さくなります。それだけのことです。
私の場合、受光素子サイズが写りに大きく関与するのは、回折による解像度低下と、被写界深度と、迷光対策です。
なぜかこの記事にはそういうことがいっさい触れられてません。なぜ?
35mm フルサイズのイメージサークルを持つレンズを小さなフォーマットの受光素子のカメラに使うと、受光素子から外れた光がカメラ内の部品に当たって反射散乱して、像のコントラストが下がったり、フレアが出たりします。
昨日の日記の macro nikkor より zuiko macro の方がコントラストが高かったのは、それが原因です。
必ずしもイメージサークルが広ければいいというものではなく、受光素子に対してイメージサークルの広すぎるレンズはフードなどの迷光対策が不可欠なのでしょう。
35mmフルサイズのレンズを APS-C のカメラに使うときには、レンズフードをより長く(深く)しなければなりません。
まあ、それはそれとして、やっぱりD3が気になりますよね。
YAZAWA のおっちゃんと朝からそんな話をしていました。