インスツルメンツにレンズ(青い子)のメンテナンス依頼を出したら「2004年で修理期限が切れています」とのこと。
なぜ、ドイツニコンで現在でもメンテナンスができるのに、本家本元の日本ではそれができないのか、と。
しょうがないので、新宿まで行ってきます。
それでダメならドイツに送りましょう。
部品のいるメンテナンスではないんですが、治具を廃棄しちゃったのかな?
今のニコンが、補充パーツのいらない古いレンズの芯出しをしてくれないのを初めてしりました。メモメモ。


最近流行の「モノづくり」は、決して古いものを大事にするとか、古い技術を継承するというわけではなさそうです。
大量生産、大量消費、そして大量廃棄で、新しいものをどんどん消費者に買わせて、生産中止のものは10年*1で在庫部品をすべて廃棄します。
その後は野となれ山となれで、「どうなっても知りませんし、面倒も見ません。」ってことです。
それが残念でなりません。
カナダにかなりのパーツストックがあるライツとは比較になりません。
フォタールは確かにズイコーマクロやマクロニッコールに比べてわずかに光学性能が落ちます。
しかし、前玉を傷つけたら、ライツカナダはきっと努力して修理してくれることでしょう。
ツァイスはどうかはわかりませんが、努力はしてくれると思いますね。


大量の部品の保有、メンテナンス技術の確保はお金がかかるので、企業の経営理念としてそれは理解できます。
「もったいない」の理念は古い製品にではなく、パーツ在庫に必要な経費や技術確保のための人的資金に対してかかるものです。
しかし、ドイツの「修理できるものはできうる限り努力します」という姿勢には激しく惹かれるのです。
それは、自社の技術と販売した製品に誇りを持つということと、ユーザーを大事にすることを正確に反映しています。
そういうスタンスを日本のメーカーに求めてはいけないのでしょうか。
エストロのいる国と、職人に冷たい国の違いですよね。


まあ、いずれにせよ、新宿に確認に行ってきます。

*1:10年取っておけばまだましなほうなんですけど