飛行石溶液

fluorescence


ひこうせきの ちゅうしゅつ ようえきかに せいこうしたぞ!
どうしますか?


□ぽむじいさんに のませる
□けっしょうかを こころみる
□さらに きのうせいの たかい ゆうどうたいに へんかんする
□のうはうを とっきょか する
■ひゃくばいすけーるの たいりょうごうせいを おこなう


何度でも合成するさ。それが人類の夢だからだ!


論文要旨

奥丹沢ユーシン沢支流に分布するハンレイ岩ペグマタイトの晶洞の一部に、ジスプロジウムを主陽イオン成分とする未記載の青色ケイ酸塩鉱物を見出した。ガンドルフィーカメラによる反射パターンを測定したところ、この鉱物は a = 12.209(2)Åの格子定数を持つ立方晶であり、その空間群は Fd-3m であることがわかった。筆者らは、この新鉱物を「飛行石 (hikoite)」と命名した(IMA 承認済み)。
この鉱物は空気中の酸素によりすみやかに酸化を受け、ジスプロジウムの酸化数が変化し、黒色に変色する。グローブボックス中においてアルゴン雰囲気下で粉体とし、これをシュレンクラインに接続したソックスレー抽出器によりジグリムで一昼夜抽出したところ、飛行石のジグリム溶液が得られた。これを減圧下濃縮し、得られた粗飛行石成分を帯溶融法により精製し、ブリッジマン・ストックバーガー法において結晶化を試みたところ、飛行石の3cm 大の自形結晶を調製する事ができた。
現在、得られた飛行石結晶の結晶構造解析、蛍光およびリン光スペクトル、およびその飛行能について検討中である。