「水晶谷」やむなく封鎖へ 京田辺・がけ崩落の恐れで

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008022100088&genre=K1&area=K20

 水晶の産地として知られる京都府京田辺市薪の甘南備山の通称「水晶谷」が、封鎖されることになった。水晶を掘る入山者によって岩肌が削られ、がけが崩落する危険性が高まったためで、山を所有、管理する薪甘南備山保存会は「採取を禁止しても効果がなく、やむをえない措置」としている。


 水晶谷は、山頂から北西へ少し下がった所にあり、道路に面したがけの岩盤に水晶が含まれている。古くから地元では知られていて、以前は親子連れや子どもらが水晶を掘って楽しんでいたという。近年は産出量が減り、府レッドデータブックでも「消滅寸前」に分類されている。


 ところが、インターネット上で「水晶を採掘できる」と紹介されたことなどから、10年ほど前から、つるはしやハンマーを持った人たちによる大がかりな採掘が目立つようになった。保存会と市は、危険防止のため「岩肌を破壊する行為厳禁」と書いた看板を掲示し、岩肌を守る網を張ったが、網は1カ月足らずで破られたという。


 現在、がけは幅約30メートル、高さ約15メートルに渡ってえぐられ、岩肌は道路から約5メートルも後退している。「長雨があったらいつ崩落してもおかしくない状況」(市農政課)に至ったため、保存会が2007年夏、封鎖に踏み切ることを決めた。保存会と市は今後、封鎖の方法を決め、08年度中に工事を完了させる方向で検討している。
 保存会の加藤晴男副会長は「甘南備山には他にも面白い場所はあるので、そちらで楽しんでほしい」と話している。


甘南備山(かんなびやま)の水晶は、京都の人がお散歩で水晶が拾えるいいところなのだそうです。
私は行ったことが無いのでよくわかりませんが、その書き方だと、5m掘り込んだのでしょうか?