ベニバナ

safflower


ベニバナの話をしてくれたのは山形の庄屋のじいちゃんでした。
この硬い硬い棘の付いた花を、庄内おぼこが指先から血を流しながら摘み、その血の色で紅餅が鮮やかに染まるのだと。
江戸時代、紅を山形からどうやって京に運んだのか、その道のりを考えながら二人で長話したのが昨日のようです。
鉛吹きによる銀精錬の説明を宿題に出されたのですが、結局、この宿題は提出することができずじまいになってしまいました。
塩羊羹、おいしかったな。


山のじいちゃんは元気かな。
一人でさびしくないかな。
また、ガスの給湯器の復帰方法がわからず、困っているのかな。
こんど122号を通ったら、山のじいちゃんちのタバコの自販機で、セブンスターを50箱買ってあげよう。
オレにはもうそれしかできないし。


そう考えていたら、涙が止まらなくなったので寝ます。