おもいだしてね

中国のコピー商品をメタクソに言う人の意見を読んで思ったのですが、ちょっと前まで日本でもかなりやっていたんですよね。
学問の世界では「海賊本」というのがあり、要するにブートレグのコピー本を売っていたのです。
裏で暗躍する業者が大学に来て、部屋を借りて違法コピー本を並べて売るわけです。
すると先生や熱心な学生が買って、それを読んで勉強するわけです。
正規本は高いですからね。内容が同じなら安いほうがいいに決まってます。
おおっぴらじゃないけど、それが黙認されていました。
10数年前はそんな状況だったのです。


やってた業者さんは亡くなり、娘も娘婿も後を継がなかったし、そんな時代ではなくなったので、海賊本を売りに来る業者はさすがにいなくなりました。


この海賊本にお世話になった大学の先生は多いと思いますよ。


その過去を鑑みると、中国製コピー商品について日本人が文句を言うのは、フーゾクでイッパツやった後に女の子に説教するオヤジみたいなイメージを払拭できませんよね。
ただ、日本では海賊本売りはやっぱりコソコソしてたし、図書館はちゃんと正規の本を入れていました。
中国人みたいにあからさまではありませんでした。
デジタルはいくらでもコピーできちゃうので、売り上げの少ない海賊本売りと比較しちゃいけないのでしょうが。