ラストフ・レンズ

アゼルバイジャンのウェブ中古カメラ店に出ていたものを拾い出しました。
rastov


左がF1.0 のラストフ・レンズで、コーティングなし。独特の第一面が強い凹レンズなのがわかります。
サイズの比較でマクロニッコール 35mm を置きました。
このレンズが如何に大きいかがわかるかと思います。
右は、知る人ぞ知る、赤外領域に設計窓を有するニッコールレンズ 120mm F1.5。
このレンズで赤外領域の写真を撮ると、女性の白いブラウスなどは透けてしまい、下着がはっきりと写ることから、ニコンレンズマニアの間では「エロ・ニッコール」という通称で高額取引されています。
ピントを合わせるのが肉眼では不可能なため、マイクロメートル単位で調整できるヘリコイドが組み込まれています。


超高速レンズとして陽の目を見ることの無かったラストフ・レンズですが、無理のない素直な収差補正状況から、再び見直されつつあります。