ゴミサイドバンド

今日はぶるかぁの 500MHz NMR のシムファイルを調整してました。
z5 まで合わせた、カリッカリチューニングです。


ですが、ラインシェイプのシグナルの横に、へんてこなサイドバンドが出てきて、どうやっても消えません。
間隔は 6Hz。FID にも思いっきり見えます。
回転を止めるとなくなります。
20 Hz で回していて、スピニングサイドバンドは 40Hz 間隔で出ているのでそれとは違うのです。
で、x, y の高次項かなと思ってそのあたりの項を三乗までいじったのですが変わる気配は回無。


格闘3時間後、ロータがおかしいのかと思ってロータからサンプルを抜き、Oリングをキムワイプでシコシコ拭いたら消失しました。


どうやら、原因はロータとサンプルの間に僅かにこびりついたゴミのようなのです。


DPX はプロトンの検出感度を上げるために、ものすごくシムコイルとサンプル管の間の間隔が狭いのですが、Oリングにゴミが挟まると、わずかに管が傾き、そのせいでサイドバンドが出るらしいんです。
シビアすぎるんだな。


「へー」って感じでしたが、「私の三時間を返して!」という気分にもなりました。


NMR 管は導入前にちゃんと拭くようにという不文律は、こういうことを未然に防ぐためなのでしょう。